臨床検査部

概要

臨床検査部では、血液学検査、止血線溶検査、生化学・免疫血清学検査、検尿一般検査、細菌検査、生理機能検査などの業務を行っております。また、ICT(感染制御チーム)、NST(栄養サポートチーム)、糖尿病チームなどに技師を派遣し、診療支援業務を行っています。救急指定日には、24時間体制で検査を行っています。患者様がより良い医療を受けていただけるよう、日々正確な検査を行っています。

基本方針

  1. 臨床検査の精度、正確さに努め、高度で良質な検査技術を身につけ、臨床に迅速に検査結果を報告する。
  2. チーム医療に積極的に参加し、臨床検査技師としての知識、技術を存分に発揮し、病院医療に貢献する。
  3. 院内で実施している検査に対応できる臨床検査技師の育成に努める。

スタッフ

医師:1名
臨床検査技師:11名(検体検査 5名、生理検査 5名、パート 1名)

認定資格

・超音波検査士
・血管診療技師
・糖尿病療養指導士

業務内容

検体検査

多項目自動血球分析装置
XR-2000(sysmex)
1)血液学検査

血液中の白血球数、赤血球数、血小板数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値、網状赤血球数などを測定し、貧血や感染の有無を確認しています。
白血球に異常が認められる場合は、光学顕微鏡を用いて、さらに詳しく白血球の細胞分類や赤血球、血小板の形態を観察しています。

2)生化学・免疫血清学検査

血液を遠心分離にて血清や血漿に分離して、血糖値やHbA1c、コレステロールなどの脂質、肝機能、腎機能などの項目を測定します。

臨床化学分析装置 TBA-FX8 (Cannon)
化学発光免疫測定装置 ARCHITECT i1000SR (Abbott)
全自動尿分析装置 AUTION-MAX AX4030 (arkray)
3)検尿・一般検査

尿中の蛋白・糖・潜血などの尿性状を自動分析装置で測定します。依頼や必要に応じて顕微鏡を用い、赤血球、白血球、上皮細胞などの細胞成分を観察します。

4)輸血検査

血液型検査・不規則抗体スクリーニング検査・交差適合試験を行っています。
24時間体制で血液製剤の保管・管理を行い、出血や手術時の血液製剤使用を安全に提供しています。

5)細菌検査

喀痰・尿・便・膿・血液などの検体中の細菌の有無を光学顕微鏡で検査します。また、増菌培地にて発育させた細菌の同定・薬剤感受性試験を行っています。

生理検査

1)心電図検査

不整脈・心筋梗塞・狭心症など診断する検査です。

ホルター心電図
1日(24時間連続)の心電図を記録する検査です。
普段の生活内での脈拍・心電図の変化を調べます。
マスターの2階段昇降試験
2段の階段の上り下りをしてもらい、その前後で心電図を記録し、変化がないか波形を観察します。
2)ABI(足関節上腕血圧比)

動脈硬化や血管の狭窄、閉塞などを測定する検査
です。

3)肺機能検査

肺や気管支の機能を調べる検査です。ぜんそく・肺線維症・肺気腫などの診断、また、手術時の肺機能を確認する検査です。

一酸化窒素測定検査
呼気中の一酸化窒素濃度を測定します。ぜんそくなどの好酸球性炎症の診断を行う検査です。
4)超音波検査

超音波装置を用いて、各種臓器の状態や異常の有無を確認します。
心臓、腹部臓器、甲状腺、頚動脈、下肢動脈・静脈、乳腺などを観察・検査を行っています。

検査実績

<2022年度 処理検査項目数>

生化学・免疫血清学検査件数592,355件
血液学検査件数37,622件
尿・一般検査件数34,027件
細菌検査件数2,655件
生理機能検査件数12,016件